哲学の並木道

自分のための自分語りブログ

どうしても無理な奴

って、いますよね。

 

Twitterで口論の現場を何度か目撃し、思うところがあったので、自分の考えをまとめてみました。

 

 

自分は、嫌いな人とはすぐ距離を置くタイプです。

嫌いな人とは、争いをすることすらめんどくさい。

関わり自体を断ってしまう。

 

ところが、それができない場合、

つまり「何らかの同じ組織に属している」場合はどうだろう?

 

ここで、私が社会人になりたてだった時のことを思い出しました。

 

 

新卒時代の地獄

私は当時、今以上に協調性のない人間でした。

当時の同期は30人ほどいましたが、当然その中にはいけすかない野郎もいたわけで、事あるごとに「こいつうぜえ…」という顔をしながら研修を受けていました。

 

すると、なんということでしょう。

その後の将来を決めるともいえる、全国の事業所への配属で、

二番目に嫌いな奴二人きり同じ事業に配属されてしまったのです。

一番嫌いな奴よりはマシとはいえ、こいつと今後何年も同じ職場なのか…と考えると、筆舌に尽くしがたい憂鬱感がありました。

 

そいつは、無駄に馴れ馴れしい、無駄に上から目線(のくせに無能)、無駄に目がキラキラしている、おまけに無駄な脂肪、と無駄づくめです。

脳内で「きれいなジャイアン」と呼んでいました。

今あだ名を付けるとしたら「ダンスデブ*1」ですね。めちゃくちゃしっくり来る。

 

今考えれば、私の協調性のなさを無理矢理にでも改善させるために、あえてそういう配属にされたようにも思えます。

私は入社早々遅刻したり教育担当者の理不尽な「教育」に噛み付いたりして問題児扱いされていたので、ありえなくもない話です。

 

さて、話を戻して配属後。

二人とも初心者なわけですから、最初の3ヶ月は簡単なプログラムを開発するという課題を与えられました。

二人きりの共同開発で。

いやいやいやいや無理無理!なんでこいつと!

共同開発となれば、仕様検討やら相互レビューやらで、嫌でも対話せねばなりません。

お得意の関係断絶、というわけにはいかず、逃げることは許されません。

その間にも奴は無自覚にうざさを発揮してきます。

 

「ウザ田さん(仮名)、これこうしたらうまくできました」←年上なので敬語だった

へえ、やるじゃんwwwwwwww

 f:id:namiki_m:20141015104148p:plain※イメージ

 

…お前は何様だよ。同じ初心者だろうが。

 

最終的に動くものはできあがりましたが、結局それで協調性が養われたかというと真逆で、私の持論は「無理な奴とはどうしても無理」という方向に固まってしまいました。

 

 

地獄はどうすれば回避できるのか?

「嫌い」という感情があるから、地獄になります。

つまり、「嫌い」という感情が発生しないようにすれば、地獄は回避できます。

 

上述した共同開発以降は、「どうしても無理な奴と仕事する」という状況に陥らずに今に至っています。

それは偶然の幸運なのかもしれませんが、私自身としても、同じ組織にいる人を嫌うことを意図的に避けています。

私生活では絶対に関わりたくないクソみたいな人格の人間と働く機会はありましたが、嫌いだとは思っていません。

人格に興味を持ってない」のです。

 

「嫌い」という感情の発生源は、多くの場合「言動が気に障る」の一言で説明できると思います。

さらに「なぜ気に触るのか?」と考えると、以下のように二分できると思います。

 ・相手の主義主張と自分の主義主張が一致しない

 ・単純に迷惑

 

前者の場合、「一致しないのが不愉快」と思ってしまっている時点で、相手の人格に関心を抱いてしまっているという事なのです。

そんなもん、一致しなくても放っておけばよいのです。

この「放っておく」というのがすなわち「人格に興味を持たない」ということになります。

好きだの嫌いだのという感情が発生しなくなるので、組織で精神衛生を守るのにかなり有効です。

ただし、それだけだとあまりに人間関係が味気ないので、人格が自分と合いそうな人にだけ少しずつ関心を持っていけば良いと思ってます。

(だからこそ、一度気に入った人を反動で嫌いになるケースもありますが)

 

後者の場合は少し厄介です。

好きとか嫌いとか関係なく、こちらにストレスを与えてきます。

ただ、多くの場合、自分が迷惑だと思うことは誰にとっても迷惑なので、周囲の人に助けを求めて袋叩きにしましょう。

  

 

地獄に落ちてしまったら

嫌いになるのを回避すればいいとは言っても、一度嫌いになってしまったものはどうしようもないのでは?

その通りです。

新卒の私のケースでは、すでに「嫌い」という感情を抱いてしまっていたので、すでに手遅れでした。

一度「私はこいつが嫌いなんだ」と思ってしまうと、その事が事実として自分に刻み込まれて消えなくなってしまうように思います。

 

そんな状況をどうにか良くできないか考えてみました。

 

  • 組織を抜ける

これが一番手っ取り早いです。

前述した私の経験の場合、上司に病院の診断書でも持って行って「どうしてもつらいので配属変えてください」と言えば地獄を抜けられた可能性があります。

とはいえ、地獄に苦しむパターンの大半は「組織を抜けられない」ケースなんですよね…

 

  • 意見を述べない・聞かない

衝突を避けるために、意見を述べるような会話は避けるのが良いと思います。

自分の意見が理解されなくてもいいのです。嫌いな奴に理解してもらうために頑張る必要なんてないのです。

しかし、同じ仕事をしなければならない等、意見を述べざるを得ない状況ではこの手も使えません。

 

  • 第三者の意見を仰ぐ

どうしても相手がおかしいと思った場合、関係ないところにいる第三者の意見を聞いてみるのが良いと思います。

第三者からの理解が得られるとストレスが緩和されますし、嫌いな奴が批判されているのを聞くと溜飲が下がります。

もし自分がたしなめられてしまったら、悔しいですが素直に引きましょう。

私が最後まで決裂せずに共同開発を終えられたのは、これがあったおかげという気がします。

 

  • 相手を機械だと思う

そいつの事を人間とは思わず、音声を入力したら何か出力するだけの機械だとでも思っておけば、こちらの意に反する言動をしていても「ポンコツな機械だなあ」で済みます。

現実に、パソコンの処理が重かったり携帯の電池持ちが悪かったりしても、「いつか買い換えよう」と思いながらも渋々付き合い続けられているはずです。

どうしても無理な奴というのは機械と同じで、言葉をかけるだけ無駄です。

いつか買い換える機会を待ちましょう。

 

  • 相手の存在を抹消する

最終手段です。

飲み会帰りに酔っ払っているところを駅のホームから突き落として、事故を装いましょう。

…冗談です。冗談ですよ?

 

 

なんだか当たり前のことしか書いてない記事になってしまいました。

無理矢理まとめると 平和が一番 ってことで、今回の記事は終わりとします。

 

私信

@各位 私は両者とも好きなので仲良くしてほしいという思いが強いです

*1:ポケットモンスターX・Yの登場人物「ティエルノ」の俗称。